テレビアニメ「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」のページ


テレビアニメ「ヤンボウ ニンボウ トンボウ」
このアニメ作品は1995年にNHK衛星放送第二(現在のBSプレミアム)の今はなき看板番組「衛星アニメ劇場」内で水曜日の午後6時から放映されていました。
一話三十分の全39話です。
その翌年にNHK地上波(NHK教育テレビ)にて10分区切りの一話三部編成で放映されました。放映時間は平日の午後5時25分からの10分間でした。
その後(1998年頃)、BS9(MUSE方式衛星放送チャンネル)においてハイビジョン放映もされました。



原作と作者について
原作は半世紀以上前の絵本が基になっており、その絵本は今でも読まれている様です。
絵本のあらすじでは、三匹の白い子猿が母に会うためにインドまで旅をするというものです。
インドは天竺なので西遊記を参考にし、かつとても遠いところといわれていたことから大変な旅を印象つけるために具体的な国名がついたのかなと思っています。
(私は絵本を読んでいないため、あくまで憶測です)
ちなみにアニメでは「西のくに」となっており、インドの国名は出てきません。
原作者は飯沢匡。
この方は主にラジオ、創成期だったテレビにおける番組の作家として有名らしく「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」のお話はラジオで放送され人気番組だったそうです。
また、人形アニメーションでは第一人者でもあり製作プロダクション「シバ・プロ」を立ち上げています。
アニメプロダクションが少なかった当時「東映動画」「TCJ(現エイケン)」と共に日本のアニメーション史上での一端を担っていました。

ヤンボウ、ニンボウ、トンボウ



ストーリー
穏やかに暮らしていた白猿たちは、めずらしいと献上のために捕らわれて檻に閉じ込められてしまった。
そのなかにこのお話の主人公である三兄弟「ヤンボウ」「ニンボウ」「トンボウ」の家族もいた。
ある日、その城で大変な災いが起き混乱のなか白猿たちにも危険が迫った。
見張りは檻から一時的に出すことにしたが、そのとき白猿たちは強行に逃げ出した。
三兄弟も逃げ出すことはできたものの惨事のなか親との別行動を余儀なくされ、離れ離れになってしまう。
こうして彼らは両親が待つという西の国へと旅を始めた。
西の国はとても遠い。両親に合うまでのその旅路は、色んな事や人々に出くわし大きな体験をする。

流れとしてはこのような形です。
主なストーリーパターンとしては、理不尽な事情・権力者や悪人に遭いそれにより虐げられることの困難に立ち向かうというもの。
そこで出会ったカラスの「トマト」がついて来て旅を盛り上げる一方で、セールスマンというインチキなキツネが悪事をおこしたり便乗したりで度々邪魔をしてきます。

ヤンボウ、ニンボウ、トンボウ



キャラクター紹介「ヤンボウ」
ヤンボウ、先に紹介しましたアニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」の主人公です。
お話としては、「ヤンボウ」「ニンボウ」「トンボウ」の白猿三兄弟が力を合わせて活躍し展開していきます。
よって強く主人公を主張していませんが、その三兄弟で最も頼られリーダー的位置づけからです。もちろん、いちばん年長です。

問題解決に提案し行動したり指揮をとったりしながら活躍します。
ただその一方で繊細さはあまりなく、思いついて突進していくがさつな性格も垣間見られます。
三兄弟のなかでは戦略的な頭脳派と言いたいところですが、活発で行動的なリーダーです。

ワンポイント:片腕のサポータ 荷物:大袋 口癖:「〜だぜ」
*声優:福島おりね(他作品ではポケモンのイミテ等)

ヤンボウ ヤンボウ



キャラクター紹介「ニンボウ」
ニンボウ。アニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」で活躍する白猿三兄弟の真ん中。

ぶっきらぼうののんびりやです。
とても大食いで食べ物にはとにかく目がなく、それをきっかけに事件となることもしばしば(でも他の二兄弟にも多少非があるかも・・・)。
体重の方もすごいようで動きは重く、乗った浮き物や張り物は沈みがち。尻に敷いた他人の腕を怪我させてしまうほどです。
でも、面倒くさがりの怠け者なのが玉に瑕ですが、とっても力持ちで頼もしいのです。
いざという時は身体を張って仲間に降りかかる災難から率先して盾になったり、目の前にそびえる障害物を取り払おうとする勇気があります。

ワンポイント:バンダナ 荷物:ポーチ 口癖:「〜だもんね」
*声優:伊倉一恵(他作品ではワタルの虎王等)

ニンボウ ニンボウ



キャラクター紹介「トンボウ」
トンボウ。アニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」で活躍する白猿三兄弟の最年少。

とても優しくて素直、明るくはつらつとしています。
三兄弟の中で幼いということもあり、少し甘えん坊なところもあります。
上の二兄は気にかけていますが、接し方が穏やかなヤンボウを先ず頼りにしているようで、ぶっきらぼうな二ンボウとは言い争いが多いみたいです。
ヤンボウや二ンボウに比べると力不足ですが、体の小ささと身軽さを生かしながら皆を助け、そして優しい素直な心と明るさで周りを和ませます。

ワンポイント:テール形の髪 荷物:リュックサック 口癖:「ヤン兄ちゃん」「ニン兄ちゃん」
*声優:かないみか(他作品ではきんぎょ注意報のわぴこ等)

トンボウ トンボウ



キャラクター紹介「トマト」
トマト。アニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」の白猿三兄弟と一緒に旅する旅カラス。

声が大きくてお調子もの。都合が悪くなるといなくなる、気ままなキャラクター。
でもヤンボウ、ニンボウ、トンボウを慕ってついてくる、かわいくて、たまに頼りになる良いヤツです。
そして、女の子で旅一行の紅一点なのです。赤いスカーフ、ブーツがおしゃれです。
話は逸れますが、「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」放映時、10チャンネル系番組「徹子の部屋」で「トマトさんは大(名?)女優」という回がありました。
放映後に新聞テレビ欄でみたのですが、黒柳徹子さんはラジオ版「ヤンボウ・二ンボウ・トンボウ」の出演者ですから、未だ気になるところです。

ワンポイント:赤いスカーフ 口癖:「超〜」「ムカツク」
*声優:西村ちなみ(他作品ではポケモンのジュンサー等)

カラスのトマト



キャラクター紹介「キツネのセールスマン」
キツネのセールスマン。アニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」で三兄弟を度々邪魔する悪党。

ずるがしこく、卑怯なだけの軽い性格。いやらしい顔、一張羅的な衣装が印象的。本当に嫌なヤツです。 ヤンボウたちに毎回懲らしめられています。

ワンポイント:しまらない衣装 口癖:「バリュー価格」
*声優:千葉 繁(他作品ではハイスクール奇面組の一堂零等)



キャラクター紹介「ツバメのリルさん」
ツバメのリルさん。アニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」で時々、情報を三兄弟に伝えたり、手助けをする。

知的な感じで、かっこいい。

ワンポイント:白い帽子 口癖:?
*声優:潘 恵子(1980年代のアニメ声優や主題歌で人気な印象)



キャラクター紹介「フクロウおじさん」
フクロウおじさん。アニメ作品「ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ」でたまにでてきて、知恵や情報を三兄弟に与える。

おじさんといっても、ご年配でおっとりしている。

ワンポイント:ちゃんちゃんこ 口癖:「〜である(ナ)」
*声優:大木民夫



以降、更新はいまのところ未定です。

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